音楽作品はいつになっても残り続けます。好きなバンドが解散しても、好きなアーティストが死んでも、アルバム作品はいつまでも残り続けます。解散した後にバンドの存在を知り、彼らの音楽に熱狂することも多くあるでしょう。音楽は色褪せず、そして死ぬことがないです。
アメリカのオルタナティヴロックバンド”Nirvana”が良い例かと思います。ボーカルのカート・コバーンが亡くなっても、世界中で代表曲”Smells Like Teen Spirit”は聞かれ演奏されカバーされています。
とまぁ、真面目に語りましたが、今回は解散した個人的にかっこいいロックバンドを紹介していきたいと思います。
彼らの現在の活動についてフォーカスするので、ぜひそちらもチェックしてください!
解散したバンドの“現在”に注目です!
・昔好きだったバンドの”今”が知りたい人
・新しいバンドを開拓したい人
・あのバンドの解散理由が知りたい人
ハヌマーン
解散時期:2012年8月3日
▼現在の活動
山田亮一(Vo/Gt) →バズマザーズのボーカル/ギターとして活動
大久保理恵(Ba) → マイミーンズのボーカル/ベースとして活動
青木繁之(Dr) → ピクミンの愛称でGRAND FAMILY ORCHESTRAのドラムとして活動
独特な楽曲名と日常と非日常の狭間にいるかのように錯覚する歌詞が特徴的な3ピースバンド。
空間を切り裂くような緊張感を持つ演奏と、普遍的なメロディをハイレベルで融合させた楽曲、そして瞬時にフロアを支配する存在感と高い演奏技術で構築されるライブパフォーマンスが魅力のロックバンドであった。
ハヌマーンの音楽が嫌いになった訳でも、仲違いした訳でもないが、無期限活動休止が長く続くのは良くないと感じ解散の形をとった。解散後も全員が音楽活動を続けている。
出典 : プロフィール/ハヌマーン official
超飛行少年
解散時期:2010年5月5日
▼現在の活動
小林光一(Vo/Gt) → MAYKIDZのボーカル/ギターとして活動
長田勇気(Dr) → fannelのボーカル/ギターとして活動
遅塚覚(Ba) → 不明
ストレートでメロディックな本格バンドサウンドに、小林が紡ぐ自信をさらけ出したどこか切なく胸を打つような歌詞で人気を集めた3ピースバンド。とにかく力をくれる。
日本コロンビアよりメジャーデビューし、タイアップや書き下ろしの楽曲も存在する。
代官山UNITでのワンマンライブを最後に解散する。音楽性の違いが主な理由だが、詳細については明らかにしていない。現在、小林は”ELLEGARDEN”の高田(Ba)と”NICOTINE”のBEAK(Dr)とゴールデントリオを結成し、力強く音楽をかき鳴らしている。
出典 : 超飛行少年解散について|小林光一のブログ
andymori
解散時期:2014年10月15日
▼現在の活動
小山田壮平(Vo/Gt) → ALのボーカル/ギター、ソロアーティストとして活動
藤原寛(Ba) → ALのベースとして活動
岡山健二(Dr) → classicusのボーカル/ドラマとして活動
どこか粗と親しみがある小山田のハイトーンボイスにガレージロックのような雰囲気を感じるリフとメロディーでロックンロールを奏でるオルタナティブロックバンド。アップ、スロー両テンポを使いこなし幅のある楽曲を生み出した。”和製リバティーンズ”の愛称でも親しまれている。社会に対して書かれた歌詞が多くある。
武道家での最終ライブを終えて”andymori”は解散した。
解散理由について、小山田は「次にやろうとしていることがこのバンドではできない」「このバンドでできることは全てやりきった」と述べている。
解散後、小山田と藤原は前ドラム後藤大樹とシンガーソングライター長澤知之を誘い”AL”を結成し活動している。また小山田はソロとしても精力的に活動している。
岡山は”andymori”と並行し宅録を中心に活動していた”classicus”で現在も活動している。
出典:andymoriの解散について書きました
Shout it Out
解散時期:2018年8月10日
▼現在の活動
山内彰馬(Vo/Gt) → motherのボーカル/ギターとして活動
細川千弘(Dr) → KOTORIのドラムとして活動
ストレートでエネルギッシュなバンドアンサブルを軸に駆け抜けるように全力な歌声を乗せるロックバンド。10代、20代前半の若者がストレートに言葉を綴った正直な歌詞が人々を魅了した。未確認フェスティバルの初代チャンピオンで、プロデューサーに柳沢亮太(SUPER BEAVER)を迎えポニーキャニオンでメジャーデビューを果たした。
「Shout it Outは僕の青春と共にあり、僕の青春を体現するために存在してくれていたんだな」と山内が言うように、青春時代に区切りを付け新たなステージに進むためにバンドは解散した。高校時代に結成し”大人になること”をテーマに歌ってきた彼らにとってはある意味最高のフィナーレだったかもしれない。
山内は豪華メンバーとともに”mother”を結成。鈴木陸生(Gt/ex.赤色のグリッター)、谷川将太朗(Ba/ex.Rocket of the Bulldogs)、畝狹怜汰(Dr/ex.SUNNY CAR WASH)の4人で音楽だけでなくラジオやライブハウス支援のTシャツ作成など幅広く活動している。
細川は”Shout it Out”が解散を発表した時と”KOTORI”のドラムが抜けるタイミングが被り、落ち着いたタイミングでサポートを経て加入した。
出典:Shout it Outが8月に解散
Galileo Galilei
解散時期:2016年10月11日
▼現在の活動
尾崎雄貴(Vo/Gt) → BBHFのボーカル/ギターとして活動
佐孝仁司(Ba) → BBHFのベースとして活動
尾崎和樹(Dr) → BBHFのドラムとして活動
尾崎の穏やかだが芯のあるボーカルを透明感のあるサウンドと耳に心地の良いメロディラインでまとめあげた楽曲が魅力の北海道出身ロックバンド。風景と合わせて聞くとより映える音楽でもある。アニメ”あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない”の主題歌を務め名を広めた。閃光ライオット2008を優勝しデビュー。
彼らは2016年10月11日、最初で最後の日本武道館ライブをもって解散した。
解散コメントにあるように、彼らは”Galileo Galilei”というおもちゃの車ではできない音楽をするために解散した。新しい音楽を興すために解散した。もちろん、この解釈は彼らが”BBHF”として再始動した今だから言えることだ。
現在、サポートギターやプログラム等を担当していたDAIKIを加えた4人で”BBHF”として音楽活動をしている。おもちゃの車ではできなかったことを、机の引き出しように2種類の音楽を並行し制作、発表している。
出典:BBHF・尾崎雄貴が語る、Galileo Galilei以降の音楽との向き合い方
振り返ってみると、Galileo Galileiというバンドは僕たちにとって、子供の時に大切に乗っていた“おもちゃの車”のようなものだったのかもしれません。
出典:Galileo Galileiを愛してくれているみんなへ
けれど“おもちゃの車”では、庭の芝生から先へとは進めなかったのです。 僕たちはその先にある、どこまでも続く険しいコンクリートの道路を走ってみたくなってしまったのです。
そして大人になった今、この愛する“おもちゃの車”から降りることを決心しました。
the cabs
解散時期:2013年2月27日
▼現在の活動
首藤義勝(Vo/Ba) → KEYTALKのボーカル/ベースとして活動
中村一太(Dr) → plentyのドラムを経て、ベルリンを拠点にサポートドラムとして活動
高橋國光(Gt) → österreich(オストライヒ)の名義でソロアーティストとして活動
落ち着きと激しさを兼ね備え、一曲の中で双方を表現する3人組ロックバンド。独特な音楽性が理由か、宙に浮くようなふわりとした感覚と滝に打たれたかのような激しい感覚が混在し不思議な世界観を想像させる。個人的には、目を閉じて独特な世界を頭の中で想像しながら聞いて欲しい楽曲が多い。”残響record”からアルバムリリースをおこなっていた。
“the cabs”は高橋の失踪という形で幕を閉じた。ただそれは一つの理由でしかなく、そこから各個人が抱える問題が浮き彫りになった形で解散の決断まで至ったそう。本バンドは、高橋が作詞や原曲作成を実施していたため、続けることが難しくなったのかもしれない。
現在、3人とも音楽活動を続けている。
首藤義勝は並行して活動していたメジャーバンド”KEYTALK”でポップでクールなロックを歌っている。
中村一太は解散後に”plenty”に加入。2017年の解散後に拠点をベルリンに移し、”りんかいライン”や”paionia”サポートとしてドラムを叩く。また”Shiwasu”名義で電子音楽家としても活動している。
高橋はSoundcloudから小さく始め、現在はösterreich(オストライヒ)の名義でソロ活動している。アニメ”東京喰種”関連コンテンツへの楽曲提供やロックバンド”凛として時雨”のゲストアクト等の活動を通し、近年さらに成熟してきている。
出典:the cabsが解散を発表 , österreich高橋國光 世界の登場人物になれない自分の、再生の音楽
SHIT HAPPENING
解散時期:2019年6月17日
▼現在の活動
小野﨑建太(Vo/Gt) → ソロアーティストとして活動
岩瀬晃二郎(Gt/Cho) → 音楽スタジオ”studio Remy”のオーナーとして活動
今瀬智成(Ba/Cho) → 不明
梅田貴之(Dr/Cho) → 編曲を手掛けたりサポートドラムとして活動
歪みと程よいエフェクトを使ったサウンド、シンプルだからこそかっこいいギターリフ、飾らずストレートな日本語詞で楽曲を創る王道ジャパニーズロックバンド。とにかく気分をあげたい、勇気と元気が欲しい時に大活躍する音楽。個人的には”ELLEGARDEN”が好きな人に軽はずみに聞いて欲しい。
活動休止から明けアルバムを1枚発表。その後シングルを発表し、2019年6月17日の”TSUTAYA O-WEST”でのワンマンライブもって解散した。
「この4人でやりたいこと、やれることは全てやり尽くした」
この言葉にあるよう、活動に区切りをつけるような解散であった。
小野﨑建太はアコギを抱えソロアーティストとして活動。楽曲を複数作成しライブハウスであの頃とはまた違う音楽を奏でている。
岩瀬は2020年に地元栃木県の下野市で”studio Remy”を立ち上げ。これまでとは異なる角度から音楽に携わっている。
梅田はアイドルグループ”SPARK SPEAKER”の楽曲”Everglow”の編曲を手掛けた。また同曲は小野﨑が作詞作曲を手掛けた。他にもサポートドラムとして音楽活動を続けている。
「みなさんと見た景色、過ごした時間、4人で鳴らした音は消えません。」彼らが解散コメントに記したように、”SHIT HAPPNING”の音楽は残り続けています。
出典:SHIT HAPPENING OFFICIAL WEB SITE , SPARK SPEAKER OFFICIAL WEB SITE
FACT
解散時期:2015年11月20日
▼現在の活動
Hiro(Vo) → SHADOWSのボーカルとして活動
Kazuki(Gt) → SHADOWSのギターとして活動
Takahiro(Gt) → SHADOWSのギターとして活動
Adam(Gt) → Joy Oppositesのボーカル/ギターとして活動
Tomohiro(Ba) → 不明
Eiji(Dr) → Ken Yokoyamaのドラムとして活動
謎の覆面集団が奏でる爽やかなラウドロックが売りの日本を飛び出し活躍したロックバンド。ハードロックやシャウトロックを彷彿させるリズム感とギターリフ、音色だがHiroの落ち着いたハイトーンボイスが親しさを創り出す。
ロックバンドに元気をもらうあなたがゆっくりとボルテージを上げたい時は、”FACT”のアルバムが欠かせないだろう。
2015年11月20日、サーキットライブ”ROCK-O-RAMA 2015″を最後に解散した。
詳細な理由は発表していない。しかし各々がやりたい音楽を追求していった結果、分裂の形になったのかもしれない。
Hiro、Kazuki、Takahiroは”FACT”以上に洗礼されたより明るいラウドロックを”SHADOWS”で奏でている。終盤に加入したAdamは”Joy Opposites”で活動している。また、TomohiroとEijiも解散後に”Joy Opposites”を経た後それぞれ、邦楽バンド”asayake no ato”のプロデュース活動と”Ken Yokoyama”のドラムと、全員が音楽に携わっている。
出典:FACT , 元FACTメンバーが2つの新バンド始動。Joy OppositesとSHADOWS | BARKS
以下のバンドは解散ではなく活動休止です。
本記事の趣旨とはずれますが、ここで供養するので読んでくださるとありがたいですorz
Ykiki Beat
活動休止時期:2016年12月31日
▼現在の活動
Nobuki Akiyama(Vo/Gt) → DYGLのボーカル/ギターとして活動
Kohei Kamoto(Gt) → DYGLのドラムとして活動
Yotaro Kachi(Ba) → DYGLのベースとして活動
Mizuki Sekiguchi(Dr) → Cairophenomenonsのドラムとして活動
Koki Nozue(Key) → 音楽関連の写真動画撮影やDJとして活動
バンドアンサンブルにキーボード加えた5人組ポストロックバンド。楽曲のメリハリ流れるように心地良いサウンドにキーボードのサウンドが映える楽曲が多い。白ワイン片手に夕焼けを背にして横揺れしながら聞くのが最高楽しみ方な気がする。楽曲”Forever”はウォークマンのCMソングに使用された。
“Ykiki Beat”は解散ではなく活動休止の選択を取った。しかしOfficialのコメントに今後は一切記載されていない。
Akiyama、Kamoto、Kachiの3人は同時並行で進めていた”DYGL”で現在も活動している。元々ドラムを担当していたAkiyamaとギターボーカルを担当していたKamotoがパートを入れ替える形で現在の編成となった。
Sekiguchiはサポートで活動していた”Cairophenomenons”で活動している。
Nozueは”DYGL”やその他アーティストなどの写真や動画撮影、編集の傍ら、自身の写真展を開いたりDJ活動をおこなっている。
出典:YKIKI BEAT
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