レスポールが鳴らす歪んだ音色から構築されるスリーピースらしいバンドサウンドから、立体的で空気や情景が伝わってくるような情緒的なサウンドと幅広い音源に、恋愛的ストーリー要素(えぐめで生々しい?)が込められた日本語詞を歌うロックバンド”My Hair is Bad“!!!
全国のライブハウスはもちろん、日比谷野外音楽堂や横浜アリーナ、大阪城ホールなど大舞台でも活躍を続ける彼ら。
そんな”My Hair is Bad”ことマイヘアが大好きなあなたに聞いて欲しいおすすめロックバンドを紹介します!
・マイヘアが大好きな人!
・マイヘアに似たバンドを知りたい人!
・新しいバンドが知りたい人!
ざっくりバンド紹介
メンバー
椎木 知仁(Vo/Gt)
”ORANGE RANGE”に影響を受け、中学一年生の時にギターを始める。”ELLEGARDEN”がロック音楽のルーツで、その影響もありレスポールギターを最初に選んだ。お笑いコンビ”ウーマンラッシュアワー”の村本が好きで、お互いのライブに行く仲である。
山本 大樹(Ba/Cho)
バヤリースの愛称で親しまれているベース担当。音楽の授業がきっかけで中学3年からギターを始める。進学時にそのままバンドを続けるもベースが別の高校に進んだため、そこからベースを始める。”GOING STEADY”や”銀杏BOYZ”が音楽のルーツ。料理とゲーム実況が趣味のようで、SNSに載せている写真はプロ顔負け。
山田 純(Dr)
やまじゅんの愛称で親しまれているドラム担当。”ONE OK ROCK”や姉から教わった”ELLEGARDEN”が音楽のルーツ。”ELLEGARDEN”を介して高校が同じだった椎木と仲良くなった。山本とは中学校が同じ。
バンド活動
2008年に椎木が二人を誘う形で結成。山本が毎週行っていた高校の先輩のバンドでギターを務めていた椎木が、バンド解散時に山本を誘い高校2年生の時に結成。二人の共通の知り合いである山田を誘い、現在の編成となる。当初はドラム未経験だった山田に椎木が4ビートや8ビートを教えていたこともあったそう。
また、椎木が授業中に誤って流してしまった着信音が”ELLEGARDEN”の楽曲”Pizza Man”であり、そこに興味を持った山田が声をかけたことで仲良くなったそう。
これまでにdemo盤2枚、シングル5枚、デジタル限定シングル1枚、フルアルバムを4枚、ミニアルバムを2枚リリースしている。
基本的に作品は全てフィジカル限定(CDのみ)リリースだが、5thシングルはCDとデジタルでそれぞれ異なる楽曲をリリースする非常に面白い形をとった。
出典:My Hair is Bad | Skream! インタビュー 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト , 椎木知仁(My Hair is Bad)×村本大輔(ウーマンラッシュアワー)対談|相思相愛の2人、シンクロする価値観 – 音楽ナタリー 特集・インタビュー , 山本大樹(My Hair is Bad) / 故郷での繋がりと、膨大なライブ・ツアーで培われた、生粋のバンドマンによるこれまでの道のり。 | Ikebe TIMES
活動期間:2008年〜
結成地:新潟県上越市
レーベル:EMI Records, THE NINTH APORO
My Hair is Badが好きなあなたにおすすめなバンド11選
Mr.Forte
ひとこと:マイヘアの恋愛的歌詞が好きな人におすすめのバンド!
2017年3月30日に結成され、SNSで知名度を高め全国盤のリリースを果たした。複数校の対バン企画やもともといたメンバーの紹介などで現在のメンバーが集まり、メンバー2人が高校生のうちにシングル”あの頃のラブソングは捨てて”がタワレコ限定発売までたどり着く。
イベント自粛の時期と被ってしまったため無観客ライブとなってしまったが、”恵比寿LIQUID ROOM”をソールドアウトの形まで持って行った、凄い。
疾走感溢れるロックナンバーからゆったりとしたリズム感ながら軽く歪ませたロックバンドらしいバラード曲までを器用に歌いこなす。多くの楽曲で等身大のラブソングを歌っており、椎木がラブソングを書く理由”恋愛が一番ドキドキするし、それくらいしかない平凡な人生”とかぶる部分もあるのかもしれない。
彼らの別テーマ”大人”に対して歌った”反撃”も若者らしい等身大さが滲み出ており素晴らしい楽曲。個人的には、稲荷(Vo/Gt)の巻き舌ぽい歌い方が好き。
ART-SCHOOL
ひとこと:恋する、してた相手のことを歌った歌詞がマイヘアファンに刺さるはず!
2000年に木下理樹(Vo/Gt)が飲み仲間のバンドマンを誘い結成。結成当初のメンバーは現在”ストレイテナー”で活躍する大山純(Gt)、”ストレイテナー”と”Nothing’s Carved In Stone”、”HHMM”など数多くの場所で活躍する日向秀和(Ba)、”LUNKHEAD”で活躍する櫻井雄一(Dr)であった。
何度かのメンバー編成、そして活動休止を経て、現在は木下と戸高賢史(“MONOEYES”でも並行して活動)の二人にサポートを加え活動している。
多くの楽曲で愛する、愛してた人との思い出や感情、そして欲望を歌っている。マイヘアのようにストーリー要素はなく抽象的な歌詞だが、その分より生々しさを感じる部分が愛おしい。やさぐれて抜け殻になっている時期が歌詞に現れていたり、人とのつながりが薄かった中学時代を歌詞に落とし込んでいたりと、本当に木下理樹という人間が、個性が歌詞に表現されている。
歪み以外に空間系など様々なエフェクトを使いこなし、立体的で透き通った音楽を奏でる。マイヘアほど歪みが全面的に押されてはいないが、骨太なベースとパワーコードでしっかりとしたロックを演じている。
木下の個性あふれるボーカルに抵抗のある人もいるかもしれないが、一曲しっかり聞いて欲しい、絶対に沼る。
出典:ART-SCHOOL B SIDES BEST「Cemetery Gates」特集 木下理樹&戸高賢史インタビュー
This is Last
ひとこと:共感と痛さを生む、心がしんどくなる恋愛を歌った歌詞に中毒間違いなし!
2018年に千葉県柏市で結成。菊池陽報(Vo/Gt)とりゅうせい(Ba)の兄弟と鹿又輝直(Dr)のスリーピースバンド。千葉県柏市のライブハウスはハードコアのジャンルが盛んで、同じように彼らもハードコアバンドとして活動していた。しかし、陽報が当時付き合っていた彼女の浮気をきっかけに現在の”This is Last”ができ上がる。”このバンド人生で最後のバンド”と懸ける思いから生まれたのが”This is Last”というバンド名だ。
報われない恋愛模様や失恋について歌った若者らしいラブソングを多く歌う彼ら。マイヘアの楽曲”復讐”なんかは失恋模様をポジティブに変換しその後のことを歌っているが、”This is Last”の歌うラブソングは恋愛真っ只中の感情や風景、人を歌う。そのせいかマイヘア以上に重たくしんどく、そして心が痛む楽曲が多い。
アクセント代わりに上手く歪みを使っており、テンポの速さと勢いでロックを創り出している。楽曲”見つめて”のイントロや”結び”の3分20秒前後で入るノイズには感嘆しかない。
出典:千葉県スリーピースロックバンドThis is LAST、初の全国流通盤『aizou』
.(dot)any
ひとこと:さまざまな音像でラブソングを歌うバンド!
2017年に結成したポップロックバンド。現メンバーは藤田昂平(Vo/Gt)と”Chico with Honeyworks”でも活躍するAtsuyuK!(Dr)の二人。”BLVELY”でソロプロジェクトを広げるtatsu(Gt/Cho)が幼なじみのAtsuyuK!と後輩のわかざえもん(Ba)、知人の紹介で知り合った藤田を誘い生まれた。わかざえもんは現在、”マキシマム・ザ・ホルモン2号店”の”コロナナモレモモ”で活躍している。
ラブソングを多く歌うが、マイヘアより内側に向けた抽象的な歌詞が多い。マイヘアが”あなた”と歌うなら、”.(dot)any”は”僕”と歌うイメージ。ただストーリーはしっかりしており、失恋を歌う曲の痛みは心にくるものがある。
“ハナノナ”のようにシンセや透明感ある音色のギター、ノリの良いリズムと聞きやすくも頭が振れるリフから創られるポップロック。”(a)me”のように重たいベースのイントロから少し悲哀を感じるギターリフが創る、ゆったりとしたロック音楽。”Hanasaka G”のように歪んだギターでテンポ良く歌うロックナンバー。芯はそのままながら様々な雰囲気の音楽を、彼らから楽しむことができる。
ハルカミライ
ひとこと:強さと優しさが同居した歌い方が好きな人は惹かれるバンド!
2012年に専門学校で出会った仲間と東京都八王子市で結成。2016年にマイヘアも所属していたレーベル”THE NINTH APOLO”を経て現在はメジャーレーベル”EMI RECORDS”から音源をリリースしている。
橋本学(Vo)は人生初のバンドが”ハルカミライ”で、歌ものロックをやっていた。須藤俊(Ba/Cho)の影響を受け”銀杏BOYZ”や”THE BLUE HEARTS”など青春パンクを聞くようになるとともに、彼らの音楽性も少しずつ変遷していった。作詞作曲を橋本、編曲を須藤が担当しているためだろう。
抽象的な言葉と日常の感情や欲望を織り混ぜて歌うラブソングが魅力的。ストーリー要素というよりかは歌詞の一つ一つに表現を詰め込んでいる印象があり、目をつぶり情景を浮かべるよりも頭を思いっきり振りながら感情で聞いたほうが楽しめそう。
ギターの歪み感や楽曲のテンポ感などで全体的にはマイヘア以上にパンク要素が強くなっているが、アコギで聞かせる楽曲やゆったりとしたテンポの楽曲多い。青春パンク系のバンドが好きな人には間違いなく刺さるバンド。
出典:Interview ハルカミライ
ニアフレンズ
ひとこと:女々しくもどこか共感してしまうラブソングに痺れる!
2015年3月に結成。翌年、翌々年に兵庫県神戸市で毎年おこなわれているチャリティーフェス”COMIN’ KOBE”で入場規制を生むほどの人気を見せる。”KEYTALK”や”キュウソネコカミ”など人気バンドの中で若手が存在感を見せた。メンバーの変遷が何度かあり、一度は池田篤(Vo/Gt)のソロプロジェクトとなるも、サポートメンバーが正式に加入し現在はスリーピースバンドとして活動している。
女々しくもどこか共感してしまうラブソングを歌う。彼氏彼女目線で作られたMVが多く、楽曲だけで聞くより心に刺さるものがある。社会人の苦悩を全力で歌い上げる”東京、問う今日”はラブソングではないものの、MV含めて泣ける名曲となっている。
池田が全力で歌い上げる姿とカッコいいギターリフを根底に、レスポールを歪ませテンポを上げたロックナンバーからゆったりとした楽曲まで幅広い人気曲をリリースしている。
出典:ニアフレンズ 熱量の高いギターロックで鳴らす、身近にいてくれる音楽 | muevo voice
the satellites
ひとこと:最高に全力な日本語ロックでテンションぶちあがろう!
2014年に長崎県で結成され、東京都府中を中心に活動するどストレートロックバンド。
ありのままを歌った等身大すぎる歌詞を沸々と湧き上がるような勢いのロックで歌い上げる。白石(Vo/Gt)の日常を歌詞に落とし込んでいるため、想い人や少し猟奇的な別れた後を歌った曲、またバンドとしての不安や覚悟を歌った曲まで、時期によってさまざまな詩を歌う。
特筆すべきは彼らの全力さだ。早いテンポで始まる歪みの効いたロックナンバーもゆったりとしたボーカルメインの楽曲も、白石が全身全霊をかけて歌い上げ”the satelites”の楽曲に昇華させている。どんな曲も気分が爆上がりし元気と勇気がもらえる音楽だ。
3markets[]
ひとこと:日常を切り取った生々しさあふれる歌詞に落ちろ!
2014年10月10日から活動を始める。活動初日の初ライブは盟友”それでも世界が続くなら”とツーマンでSOLD OUTを飾る。歴史は公式に詳細が乗っているので読んでくれ。文才あるカザマ(Vo/Gt)がバンド活動を赤裸々に綴ったブログが本”売れないバンドマン”として2冊刊行されている。
心に穴を開けるほど衝撃的な音楽を歌う。自分の感情や弱さ、過去を基に言葉を紡ぐ。恋愛経験をもとに描いた歌詞はとても現実的で生々しく引き込まれる。それに加えて、どの楽曲も韻を大事にしており鳥肌が立つほど素晴らしいノリの良さ創り出す。
音楽自体は紛れもない歌ものロックだが、他のバンドと被ることなくカザマタカフミの歌声が活きている。
出典:Biography – 3markets[ ] Official Website
マカロニエンピツ
ひとこと:よりポップさを求める人は聞くべし!
2012年春、神奈川県で結成。メンバーが全員音楽大学出身の技巧派で彼らが奏でる音楽は”マカロック”と呼称している。レーベルは”BUMP OF CHICKEN”や”Mr.Children”と同じ”TOY’S FACTORY”。はっとり(Vo)は本名”服部”ではなくあだ名で、ユニコーンのアルバム”服部”に由来する。
輪郭をぼかしつつ日常の恋する気持ちを綴った日本語詞が強み。
はっとり(Vo)の詩をバンドサウンドとストリングやキーボード、シンセサイザーで色付けておりポップミュージックを創り出している。歌もので、聞かせて惹き込む音源を強みとする。
出典:BIOGRAPHY|マカロニえんぴつ Official Website
Mr.Nuts
ひとこと:吐露した感情と情景が描写された切ない歌詞!
北海道札幌市発のスリーピースロックバンド。2015年に高校の同級生で結成されるも、コロナ禍で音楽に対するモチベーションが変わっていき、ヤハラシュンの脱退意向を機に2020年9月に解散。2017年には、”出れんの!?サマソニ!?”枠で大型フェス”SUMMER SONIC”に出演を果たす。
自分と相手のやりとりの中に、自分の感情を組み込みつつ状況描写もしっかりした歌詞が魅力的。浮かぶ風景のおかげで感情をストレートに吐露した歌詞がより聞き手に刺さる。
2nd E.P.”なみだ”に収録される楽曲”病室の蝉”と”手紙”はストーリー要素が強く物語を見終えた満足度を得ることができる。
出典:解散のお知らせ | Mr.Nuts OFFICIAL WEB
Maki
ひとこと:どストレートな音像と巧みな詩にやられる!
2015年にストリートライブが盛んな地、愛知県にて結成。インディーズレーベルの大手”TRUST RECORDS”を経て、現在は”ビクターエンターテイメント”と”TRUST RECORDS”の共同インディーズレーベル”D.T.O.30.”に所属する。
バンド名は山本響(Vo/Ba)が大好きな女優”堀北真希”から取っている。
それぞれに意味がある一文、一ブロックを組み合わせ、輪郭をぼかしつつも非常に詩的な日本語詩を書く。全体的に分かりやすいストーリーにはなっていない分、ワンフレーズにカッコよさが詰まっている。
勇気出る音像のストレートなロックを中心に奏でる。難しいリフは使わずにパワーコードやブリッジミュートを選ぶところが実にロック。語り口調の箇所は身体に心に刺さる。
出典:Maki | プロフィール | ビクターエンタテインメント , Maki | 2YOU MAGAZINE
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